プエブラ観光二日目の昼食のとき、ガイドブック(地球の歩き方)に出ている
チーナ・ポブラーナという店に行きました。
渡されたメニューを見たらモーレ・ポブラーノのほかに「Mole de panza」とい
うのがあり、前日に別の店でモーレ・ポブラーノは既に食べていたので、
こちらを注文することにしました。
しばらくして出てきた料理は、丼のような大きい器に赤いチリスープが
入れられ具は日本でいうモツやホルモンに該当するようなものが入ってま
した。
数センチ四方の板状のものや管状のもの、細かいヒダが付いたもので、おそらく動物の胃腸の部分なのだと思います。
モーレと言えば、チョコレートベースのソースの料理を想定していたの
で、どう見ても別物のこれを出された時は一瞬「え?」となりました。
何かの間違いか、それともわざと別のものを出してきたのかと勘ぐって
しまいましたが、かといってスペイン語であれこれ複雑な質問をする自信
もなかったので、まあいいやという感じで食べ始めました。
料理にはトルティーヤ数枚と小皿に盛られたライムと刻みタマネギも付
いており、刻みタマネギとライムの絞り汁を加えました。
モツ肉のチリスープとして捉えるとこれはこれで不味くはないのですが
、チョコレートソースのモーレを想定していたのでちょっと騙されたよう
な気分でした。
知らずに注文する自分が悪いのですが、外国でよく知らない料理を注文するときは想像と違うものが出される覚悟をしないといけないと改めて実感しました。
しかも、注文時にウェイターに飲み物はどうするか聞かれたときにカモ
ミールティーを頼んでしまい、熱いスープをたっぷり飲んだ食後に熱いテ
ィーを飲むという形になってしまいました。スープ料理だと知ってたら飲
み物は断ったはずです。
失敗したという後悔と店員も自分を馬鹿にして内心笑っているのではないかという妄想も沸いてきてけっこう気分が悪かったです。
実は注文する際に一応「panza」とは何ですかと簡単なスペイン語で聞
いてみたのです。ウェイターの答えは部分的にしか聞き取れなかったので
すが、carne(肉)のようなものだとはわかったので、おそらく何かの肉にモーレをかけた料理だろうと考えてました。
腑に落ちない中、会計時にウェイターに、この肉は鶏(Pollo)か豚
(cerdo)か牛(vaca)のどれかと尋ねたら「res」だと答えました。
スペイン語で雌牛を「vaca」と言いますが「res」も牛を指すようです。
帰国後にネットで調べてみたら、確かにあの料理は「Mole de panza」
で間違いないことがわかりました。
参考情報
:グーグル画像検索「Mole de panza」
この検索結果に出てくる画像のようなスープ料理でした。
検索結果のサイトをいくつか呼んでみると一般に「Menudo」と呼ばれるスープをプエブラでは
Mole de panzaと呼ぶようです。
Menudoについてはこちら⇒ウィキペディア「Menudo」
メヌードは牛の胃を使ったチリスープで一般的には「Menudo」という名前らしいです。
panzaはスペイン語辞書で調べると太鼓腹とかビール腹といった出っ張ったお腹のこ
とらしいですが、牛の胃の部分を使った料理だからそう呼ぶのかもしれ
ません。
でもなぜこれにMoleの名を付けるのか不明です。
モーレソースを溶かし込んであるようには思えませんでした。
いずれにしても、騙されたわけでないとわかったのはよかったですが紛らわしいです。
観光客が勘違いして注文しないように写真をつけるとか注意書きをつけるとかして欲しいですが、外国の庶民向けレストランにそこまでのサービスを期待するのは無理なのでしょう。
チョコレートソースのモーレを食べたい人は注意してください。
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